Pelletman TIMES no.25 NEW YEAR



 

現在ペレットマンのフロントマンしているむっちゃ んが、ペレットストーブっていうものがあるんだ。 面白くないか?って言い始めたのが今から10年ほど前のこと。当時は地元の兄貴分みたいな先輩の経営する燃料会社へ勤めていて、スタンドの店長をしていたころです。

冬になるとものすごい量の石油が消費されるこの山間の小さな町。一社員だったころはあまり考えたことの なかっただろう石油の消費量に、店長となり店を任され大きな流れを把握していくあたりからどんどん憂いの対象となって行った様子です。石油の量ももちろんですが、経済的にも地元消費量がどんどん町外へ流出していく怖さを当時語ってくれたことを覚えています。そんなさなかにペレットストーブというものと出会いました。

きっかけは、友人でもあった近所のメガネ屋さんから依頼を受けたこと。「ペレットっていう燃料があるみたいなんだよね。 木100パーセントの燃料なんだって。それのストー ブ、うちにつけてくれるかな?」 そんな依頼を受けて調べ始めたところ、国内でも国外でもメーカーが多数あることがわかり、おまけに燃料も地元小国町のすぐ隣の中津川でペレット工場の建設が始まっていました。さっそく手配を進め、第1台目のペレットストーブを導入させていただいたのでした。それが今から思うとペレットマンの第1歩だったと思います。

その後、独立することになり、会社を立ち上げたのが2011年2月。その年の初夏、空き店舗を自分たちでリノベしながら展示場を作り上げました。それが 現在のペレットマン小国本店のストーブ展示場です。当時は、子どもたち3人はまだ小さく、私も英会話教室を開催しながらむっちゃんとの二人三脚でした。天気のいい昼間に薪割りをしながら、小さな畑を作りながら、築百年以上の古民家の庭で焚き火を楽しんだりしながら、たまにストーブの展示にでかけたりぽちぽち依頼を受けたりしながら、ペレットマンの活動は始 まっていきました。ぺレットマンって屋号もまた、第1号のストーブ依頼の友人宅にていただいた称号。そちらの息子くんが、燃料を運ぶむっちゃんに「ペレット マンが来たよー」って呼びかけてくれたんです。それが私たちのお店の名前になりました。ペレットストーブ自体も、国内メーカーも海外メー カーも進化をし続け、あれからまだ数年なのに最初の頃から比べるとものすごく使い勝手が良くなってきています。また、いろんなタイプのストーブが出始めてきました。温風タイプ、輻射熱タイプ、温風をダクトで別室へ送りだすタイプ、温水を作りパネルヒーター で循環させるタイプ。 それと同時に薪ストーブもいろんなタイプを取り扱うようになってきました。いまのわたしたちのストーブに対する工夫やユーザーさんへのご提案は、もとは古民家暮らしの時にDIYでストーブライフしていたころのいろんな実体験や失敗談が元になっていたりも します。

現在、小国の展示場ではペレットストーブ6台、薪ストーブ3台、ペレットと薪の兼用ストーブ1台が実演体験できます。展示場の2階にある事務室では2台のペレットストーブが冬は大活躍しています。一方、燃料の方は、けっしてシーズンの途中でペレ ットが欠品しないように、大量に生産できて安定供給の可能なルートを模索し現在は国内2か所のペレット製造工場から仕入をしています。ハイシーズンの今頃は毎週13トンずつ入荷し、都度ペレットマン袋へ10kgずつ小分けに詰めています。これが各ユーザーさん宅へ配達されていくわけです。そしてユーザーさんそれぞれひとりひとりが地球温暖化防止と地元経済の循環化の担い手となるのです。10年前はまるで夢物語のような話だったかもしれません。でも、今は違います。ペレットマン小国でも これまで700台以上のストーブを設置させていただき、それぞれのお客様とお付き合いをしてきました。東北から関東にかけてペレットマングループ13店舗という同じ志を共有できる仲間もできました。輪が広がっています。でもまだこれからです。いろんな壁がこれからもさらにたくさんあるでしょう。そこをみんなで力を合わせて次の世代へよりよい何かをバトンタッチできるよう今年もまたがんばっていきたいと思います。ご愛顧のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


2019年 新春吉日 ペレットマン小国本店

小国グリーンエナジー合同会社

代表社員 高橋 安以子


新年のご挨拶にこちらを送らせていただきました。

ペレットマン各店も合わせてお願いいたします。

裏面は、ペレットマン小国のオリジナルカレンダーです!